ヘンカンカイシ。－混迷－をじっくり遊んで徹底レビュー！

ごく普通の高校生の日常がホラー化していく、横持ちタイプのノベルゲーム

「ヘンカンカイシ。」は、ごく普通の高校生の日常が突然ホラーと化していく 横持ちタイプのノベルアプリ です。グロいシーンはだいぶ少なめですが、流血シーンやリアルな描写があるので苦手な方はご注意ください。

なお選択肢などもありますので、試行錯誤していく楽しみも用意されています。

陰惨な始まり

普通の学校生活、その中で一人の美少女･萩原結へ毎日繰り返される陰湿な集団イジメ 。

なんともリアルで複雑な幕開けをする「ヘンカンカイシ。」目をそむけたい流れなのに、なぜか知らないうちに話に引き込まれます。

プレイ動画

関連ジャンル

作中のSNSであるモノログが、物語の雰囲気作りに役立っている

SNSも絡んで話が進む

主人公である米田の毎日に欠かせないSNS「モノログ」 。モノログの中だけでつながっている米田の大切なフレンド、自宅警備員･塩飴舐め太郎、高校生ジィ、社会人マイケル。一見するとバラバラで無関係なようですが、後にこの3人も相当なキーパーソンへと変化します。

そしてこのモノログの独特な通知音が「ヘンカンカイシ。」のキーになっていきます。最初聞いた時点からチョット長くて変な曲という印象ですが、重要な局面でたびたび登場し、物語が進むにつれ不気味感を増すのに一役をかっています。

ずっとイジメを止めたいと思いながらも、自分の身に降りかかる災難が気になって行動できずにいた主人公に、ジィが発したストレートな言葉が胸に突き刺さります。

この辺からちょっと雲行きがあやしくなっていきます。

物語に展開が

とある日のモノログでつぶやかれた「本田香織さんが亡くなります」 これが「ヘンカンカイシ。」の合図だったのか、この日を境に主人公たちを取り巻く環境は一気に、狂気へと変化していきます。

かなり早い段階で、クラスメートの死亡にまで発展してしまいますが、事故なのか事件なのかすら不明なまま物語は先へ進み、被害者も増えていくことに。

この時点で怪しいのは、どう見てもいじめられっ子の萩原ですよね。

事前予約中のタイトル！

選択肢も用意されており、行動次第で様々な結末を見ることができる

選択肢を選ぼう

さらに物語が進むと、主人公にも身の危険が及ぶ事態に。 このあたりから行動を選択する画面がチョコチョコと登場 します。

なにか行動を起こす前に必ず手動でセーブをしておくクセをつけておくと、いろんな結末を見られます。

現実でも考えてしまう内容

自分なら止められる？それとも見て見ぬふり？でも見ているだけで助けないのなら、イジメているのと同じこと。

「ヘンカンカイシ。」を進めていくと、ゲームながらもイジメについて考えさせられます。

ラストまで突き進もう

どの選択肢を選んでも衝撃のラストを迎える「ヘンカンカイシ。」続くストーリーも、既にタイトルまで予告されているので、公開が待ち遠しいし先がとても楽しみなノベルアプリだと思います。