返校 Detentionをじっくり遊んで徹底レビュー！

1960年代の台湾を舞台としたホラーアドベンチャー

「返校 Detention」は台湾の学校を舞台としたホラーアドベンチャーゲームです。

PC版、家庭用ゲーム機版に続いて今回スマートフォン用アプリとしてもリリースされました。

突如としておそろしい世界に迷い込んでしまったプレイヤーが、手がかりを求めて学校内を探索します。

果たして無事に生還できるのでしょうか。

シンプルな操作性

操作は行きたい方向を長押しで移動、調べたいところをタップとシンプルです。

画面左下のカバンを押すと持っているアイテムを確認できます。

使いたいアイテムがある時は該当箇所にドラッグすると使うことができますよ。

画面をよく見て使いたい場所に正確にドラッグするのがコツです。

息をすると、気づかれる

プレイヤーの行手を阻む「霊」は、2本指タップで息を止めてからゆっくり通り過ぎるとやり過ごせます。

ただし、現実でもそうですが長い時間息を止めていることはできません。

画面がぼやけてくるとそろそろ終わりが近いという合図なので、すばやくかつ慎重に行動しましょう。

霊に感知されると襲われ、特定の地点まで戻されてしまいますが、ペナルティなどはないので安心してくださいね。

プレイ動画

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現実を背景とした物語、息が詰まるような緊張感を味わえる演出が秀逸

古い時代をベースにした物語

本作は1960年代の台湾を舞台としています。

作中にも共産主義者の密告を推奨する張り紙が登場したり、「禁止されている本」が存在している様子があったりと、思想弾圧があった当時の文化的・歴史的背景をベースとして物語が展開していきます。

現実と地続きになっているためかリアリティが非常に強く、引き込まれました。

じっとりとまとわりつく恐ろしさ

ホラー演出としては急に出てきて驚かせるびっくり系ではなく、少しずつ確実に不安を掻き立てるつくりになっています。

どちらかというと、ハリウッドよりはジャパニーズホラーに近い印象です。

前述した時代背景も相まってか、精神的にダメージを与えてくるシーンが多いところがポイントですね。

全体的にモノトーン調で色が抑えられているのも、怖さを引き立たせています。

事前予約中のタイトル！

静かな中に時折聞こえるサウンドが恐怖をよりいっそう際立たせる

恐怖を演出するサウンド

ボイスなどはありませんが、校内を走る足音、降りしきる雨の音などのサウンドやBGMが印象的に物語を演出しています。

大きな音をたてながら何かを食べている霊の横を通るのは本当に緊張しました。

少女は学校で何を見るのか

本作は体験版となっており、プロローグと第1章をプレイできます。

時間にしてはそれほど長くありませんが、かなり衝撃的な展開もありこのゲームの世界観を存分に味わえるようになっていました。

台湾の歴史や学校風景なども垣間見え、とても興味深かったです。

ホラー好きで、ストーリーを楽しみたいという方に特におすすめしたい作品です。