ツリーオブセイヴァー：ネバーランドのレビューと評価

レビュー内容（3.95点）

• ツリーオブセイヴァー：ネバーランドとは
• プレイ動画
• プラスポイント
• 大きなイヌやヒツジに乗り冒険へ
• チームを組み討伐や護衛に挑戦
• 料理や道具作りを極める副ジョブ
• 勇者の家で栽培や畜産に励む
• マイナスポイント
• 没入感を削ぐサーバーアナウンス
• ソロで遊べないコンテンツも多い
• 総評レビュー・総合評価

ツリーオブセイヴァー：ネバーランドとは

「ツリーオブセイヴァー：ネバーランド」は異世界に召喚された勇者となり、枯れ始めた世界樹を救うMMORPGです。

ふわふわの毛を持つ相棒と共に、大陸各地で世界樹再生の要となる種を集めましょう。

職業ごとの技で協力して戦うマルチプレイ要素と、副ジョブを活かした製作やホーム拡張もやり込める作品です。

チュートリアル時にかわいいお芝居形式で世界観を説明してくれるのがうれしい。

本作はPC向けMMORPG「ツリーオブセイヴァー」の世界観を継ぎ、一部システムを改修した派生作品です。

プレイヤーは別世界に喚ばれた勇者として、5つの中から戦闘ジョブを決めて世界樹再生の旅へ出発します。

ストーリーは主人公を含めてボイス演出付きなので、ぜひBGM込みで物語に触れてみてください。

筆者は2丁拳銃を操る銃士を選択し、依頼やダンジョンに挑戦していた。

勇者は「イグの種」と呼ばれるキーアイテムの行方を追いながら、人々の依頼解決のために動きます。

ソロで遊べる依頼攻略のほか、マルチプレイ用のダンジョンや護衛任務と、コンテンツの遊びごたえも十分です。

大きな動物の騎乗ペットたちが登場し、キレイな景色を背景に撮影を楽しめる点も見逃せません。

勇者の相棒は3種類から選べる。どれもふわふわで愛らしく、抱いてみたい。

プレイヤーのホームが解放されると、庭で作物の栽培や畜産を行ってさまざまなアイテムを加工できます。

採集した素材でアイテムを作る生活ジョブも習得でき、料理人や職人と自分の好みで職業を選べるのも良い点です。

生産品を贈り合い、ほかプレイヤーと絆を深めてみてはいかがでしょうか。

プレイ動画

プラスポイント

大きなイヌやヒツジに乗り冒険へ

相棒は口が悪い部分も目立つが、かわいい姿でなんだか憎めない。

本作は絵本のような優しい絵柄の世界で、世界樹を救うために妖魔との戦いへ臨みます。

勇者として異世界に住む人の悩みを解決する王道展開のストーリー要素もあり、物語にボイスとスチル演出まで付いています。

プレイヤーにはおなじみのスマホが物語で活躍したり、愛嬌ある見た目で口が悪い相棒との会話など、世界樹を巡る物語から目が離せません。

筆者はオシャレな衣装のトリを選択。好きな角度から写真を撮るのが楽しい。

勇者はチュートリアル時に、イヌ・トリ・ヒツジの中から1つを騎乗ペットとしてもらえます。

探検家イヌやパティシエヒツジと個性的なペットが揃い、ゲーム進行でほかの動物や自転車といった乗り物獲得も狙えるようです。

エフェクトやポーズを決めて写真を撮る撮影機能付きなので、ペットと共に映る冒険の記録を残してみてはいかがでしょうか。

勇者は性別のみ選択可能。細かなカスタマイズはある程度進んだ後に行える。

また、勇者にはキャラクリエイト要素がないものの、開始後に衣装や帽子、仮面を着けてアバターカスタマイズが行えます。

一部衣装は裁縫で作ったり報酬から獲得が狙え、ゲーム内通貨で髪型や顔パーツを変えられるのもうれしいポイントでした。

お気に入りの衣装を身にまとい、マルチプレイで服やアクセサリーを自慢するのもいいかもしれません。

チームを組み討伐や護衛に挑戦

上級者向きの職業も。キャラスロットが複数あるので、職業を試すのがいいかも。

プレイヤーは最初に衛士・魔道士・治癒士・銃士・暗殺士の中から、勇者の職業を選びます。

防御重視や支援、一部能力に特化したりとスタイルが異なるので、自分の好みでジョブを決めましょう。

各ジョブには上位職も用意されていて、レベルなどの条件を満たせば新たな能力を獲得可能です。

アクション操作が苦手でも、攻撃行動を自動化すれば回避重視で遊べるのが良い。

操作はMMORPGおなじみのバーチャルパッド形式で、戦闘時には最大5つの技と猫スキルを使用できます。

職業ごとの技が強力なのはもちろん、猫が持つスキルも巻き込み撃破やHP削りでかなり役立ってくれます。

戦闘にはオート機能があるものの、回避や猫スキルは自動化できないため、強敵戦は手動操作も交えて遊ぶのが良さそうです。

小さな目標を守る護衛戦闘も。チームで対象を囲いひよこを狙う敵を退けよう。

ほかプレイヤーとチームを組み、一緒に強敵戦や目標達成を狙うマルチコンテンツも充実しています。

チームでボスダンジョンへ入ったり謎解き要素付きの戦闘に挑んだりと、さまざまなコンテンツはやりごたえがありました。

マルチ限定コンテンツも多めなので、協力好きの方の満足度を高めてくれるのではないでしょうか。

料理や道具作りを極める副ジョブ

筆者は料理人を選び、調理した品を自身の回復に役立てていた。

本作は戦闘用職業以外に、生活スキルを習得可能な副ジョブも手に入ります。

料理人になって調理を極めたり鉱石から道具を作ったりと、職業ごとに製作可能なアイテムが変化する仕組みです。

副ジョブは後で切り替えができるため、まずは作ってみたい製作品から職業を選びましょう。

副ジョブの素材を採集。場所ごとの素材を集めて製造品を作ろう。

副ジョブの腕前を発揮するには、製作品の素材を各地の採集で集めなければなりません。

例えば料理人なら果物の採集や釣りで素材が集まり、調理を行えば回復やバフ効果を持つアイテムが製作できます。

製作品はほかプレイヤーに贈れるので、仲間たちと料理やポーションを交換してみてください。

勇者の家で栽培や畜産に励む

肥料や種を蒔いた後、時間経過で作物や畜産品が生み出されていく。

勇者のレベルが30に達した後に、専用ホームが配布されて内部で作物栽培や畜産が楽しめます。

畑に種を植えて野菜や果物を作ったり家畜から卵や牛乳を獲て料理に変えたりと、気ままなスローライフ生活を送れるのも面白い点でした。

納品クエストや施設拡張の資源集めもあるので、ホームの拡張にバトル同等のやりがいを感じられるのではないでしょうか。

左右移動と攻撃で竜や妖魔を落として進むシューティングゲームが楽しかった。

さらに本作では、依頼などでミニゲームが遊べるのも特徴の1つです。

チュートリアル途中に突然シューティングゲームが始まるほか、各地のポイントで風景コレクションを残したりと、さまざまな遊びに夢中になってしまいます。

各ミニゲームは本筋に大影響を与えるものがほとんどないので、気楽に遊んでみてはいかがでしょうか。

マイナスポイント

没入感を削ぐサーバーアナウンス

筆者プレイ時点だとアナウンスの停止はほぼなく、スチル演出に被るのが難点。

本作にはサーバー内プレイヤーの近況報告を行う、アナウンスが画面中央に流れ続けています。

ただ、アナウンスがストーリー会話やバトル中にも発生するため、非表示になる場面がほとんどなく画面の障害となっているのが難点です。

一部非表示になる機能もあるものの、物語やバトルをしっかり楽しむために常時非表示の機能がほしいと感じます。

ソロで遊べないコンテンツも多い

荷運びのバトルは妨害の数が多く、マルチで挑まないとクリアが難しい。

ボスダンジョンや護衛任務はマルチ専用コンテンツで、ソロプレイでの挑戦ができません。

一部ダンジョンなら傭兵を雇って遊べるものの、プレイヤーチームのみでしか挑めないコンテンツも多めです。

チーム定員が5人と多く職業ごとの役割を果たせば攻略しやすい難易度ながら、マルチが苦手ならバトルコンテンツへの挑戦に気後れしてしまうかもしれません。

総評レビュー・総合評価

「ツリーオブセイヴァー：ネバーランド」では、メイン職業を活かしたバトルだけでなく、副ジョブを活かした生産もじっくり楽しめる作品です。

穏やかな雰囲気漂うかわいい世界観もオススメしたい点の1つで、スローライフ生活を送れるホームでの栽培や畜産要素にも惹き込まれます。

ツリーオブセイヴァーの経験者やプレイヤー同士の交流が好きな方は、ぜひ一度遊んでみてください。