ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブのレビューと評価

レビュー内容（4.00点）

• ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブとは
• プレイ動画
• 関連ジャンル
• プラスポイント
• ジョジョの戦いを追っていく
• 波紋やスタンドで敵を討つ
• 立ち位置も大事なほど良い難易度
• 厳しい制限付きのハードな戦闘も
• 潜在能力を引き出す豊富な育成
• マイナスポイント
• オート戦闘で不自然な動きが発生
• 総評レビュー・総合評価

ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブとは

「ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ」は歴代ジョショの物語に触れながら、吸血鬼やスタンド使いと戦うタクティカルRPGです。

シリーズおなじみの敵味方キャラでチームを作り、高低差や立ち位置も重要となる戦闘で勝利を掴みましょう。

大技発動時のカットイン演出に目を奪われ、バトルとストーリーだけでなく充実の育成要素も遊びごたえがあります。

筆者は3部のアニメが好きで、振り返りながら序章の物語を楽しんでいた。

本作はアニメ版「ジョジョの奇妙な冒険」をベースに、物語と戦略性あるタクティカルバトルが楽しめる作品です。

アニメのワンシーンを使ったスチル演出が数多く備わり、ストーリーをボイス付きで読める点も見逃せません。

どの世代の物語から読むかはプレイヤーが決められるので、気になるストーリーから順に触れてみてはいかがでしょうか。

攻撃に付加効果が付く技もあり、弱体や回復も考えて行動を選ぶ必要がある。

戦闘はターンごとに移動先や行動を選ぶ、スタンダードなタクティカルバトルです。

高低差やキャラの向きなども戦闘に影響するため、仲間の位置には気を配らなければなりません。

固有スキル発動時の演出もカッコ良く、高難易度のステージが用意されているのも好印象でした。

ストーリー未実装の部からもキャラが登場。敵だけでチームを作るのも面白い。

ジョースター家の人物や仲間たちはもちろん、原作の敵キャラも戦闘ユニットとして使用可能です。

サポートやアシストカードもあり、レベルに覚醒とキャラの能力を引き出す育成もやりがいがあります。

味方の蘇生を行えるキャラもいるので、攻守のバランスを考えたチーム編成でバトルに挑んでみてください。

プレイ動画

関連ジャンル

ロールプレイング

シミュレーションRPG

タクティクス

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プラスポイント

ジョジョの戦いを追っていく

筆者プレイ時点では1部の物語に加え、2と3部の序章をじっくり楽しめた。

冒険モードでは、1部の主人公「ジョナサン・ジョースター」から始まる歴代の物語に触れられます。

筆者プレイ時点なら1～3部までの物語が解放されていて、どの章から進めていくかはプレイヤー次第です。

ストーリー進行に応じて相関図が更新されていくため、ゲームから物語に触れる方でもキャラの関係性が掴みやすい点に好感が持てました。

印象に残る名場面のイラストはもちろん、会話の立ち絵イラストも美しい。

ノベルパートはアニメイラストがふんだんに使われ、アニメと変わらない声優陣のボイスも没入感を高めてくれます。

1部だけでも幼少期から波紋習得、決戦とアニメ同様の流れで描かれ、30以上のステージは遊びごたえ抜群です。

シリーズをよく知る方も歴代の物語を思い出しながら、全ステージ攻略を狙ってみてはいかがでしょうか。

波紋やスタンドで敵を討つ

前方に味方が立つと攻撃が阻まれるので、重ならない形で立ち位置を決めたい。

バトルに突入すると、味方最大6人に移動と行動指示を出すタクティカルバトルへ挑まなければなりません。

キャラには5種類の属性と正や悪などのタイプがあり、優劣に応じてダメージ増減も発生する仕組みです。

基本の勝利条件が敵殲滅となっているため、相性を上手く利用して相手のHPを削っていきましょう。

戦闘ユニットは波紋やスタンドとおなじみの技を持ち、コストを消費して強力な技が放てます。

補助系スキルと攻撃技はコストが別々なので、準備期間を設けてから大ダメージ狙いの立ち回りも可能です。

敵に倒された場合も蘇生スキルがあれば復活できるため、回復キャラを入れてバトルに挑むのがいいかもしれません。

キャラが持つ必殺スキルはカットイン演出付き。決めポーズに見入ってしまう。

また、味方は移動やスキルだけで行動を終えると、次ターンを通常より早く迎えられます。

遠距離の敵に対してダメージを狙えるスキルも多く、編成キャラや状況に応じた作戦を立てられる戦略性の高さにも惹かれました。

味方の戦闘不能なしなどが条件のミッションもあるので、全達成を狙ってバトルへ挑むのも良さそうです。

立ち位置も大事なほど良い難易度

ユニットにサポートを装着すれば、支援スキルで補助効果が付けられる。

本作の戦闘ステージには、大きな高低差が発生する場所も登場します。

段差があれば移動先を制限される場合もあり、フィールド形状が戦闘に影響するのも面白い点でした。

サポートユニットスキルで高低差の移動量アップが可能なので、補助スキルも使って戦況を動かしましょう。

縦横3マスや十字判定のスキルは味方を巻き込みやすく、位置管理が大事に。

筆者が特に気に入っていたのは、範囲攻撃技を使えば味方にも攻撃判定が発生する点です。

広範囲の攻撃が味方の危機を招く場面もあり、立ち位置管理まで欠かせないシステムがほど良い難易度に仕上げている印象を受けます。

敵の行動順や位置にも気を配りながら、ターンごとに最善の戦略を考えてみてください。

厳しい制限付きのハードな戦闘も

難易度が高い戦闘は一度での撃破が難しく、妨害系スキルも重要になりそう。

冒険モードにはノーマルからベリーハードまでの3つの難易度があり、通常難易度クリア後の遊びも用意されています。

ほかにも特定属性のみ出撃可能やコスト制限バトル付きなので、物語以外の高難易度戦闘にもやりがいを感じられるのではないでしょうか。

素材集めステージはスキップ可能で苦にならないのも良く、新たなステージの追加にも期待してしまいます。

潜在能力を引き出す豊富な育成

アビリティ育成は新たなスキルも習得可能なので、余裕があるときに進めたい。

本作の戦闘ユニットには、レベル・覚醒・ランク・アビリティと豊富な強化要素が備わります。

ノーマル難易度でも終盤ステージなら強敵が数多く登場するため、編成ユニットの育成を欠かすとあっさり負けてしまいます。

レベルや覚醒強化はサクサクと進むので、ステージ挑戦前に育成を終えておきたいところです。

サポートとアシストカードはユニットとのタイプ一致で真価を発揮できる。

アシストカードにはユニットのステータス補助効果があり、装備させれば火力と耐久が向上します。

一部効果はユニットとカードの属性一致で発動するため、編成時にタイプをしっかり合わせておきたいところです。

カードにはアニメの名場面が描かれているので、プレイヤーの収集欲も満たしてくれるのではないでしょうか。

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マイナスポイント

オート戦闘で不自然な動きが発生

操作不能になるとゲームの再起動が必要。戻った後は戦闘途中から再開される。

バトルにはオート行動機能が備わり、オンにすれば移動と行動を操作なしで行ってくれます。

ただ、オート行動時に味方が数秒ほど不自然に停止する場面があり、バトルが完全に止まって操作不能になる場面もありました。

プレイ環境に影響する部分かもしれませんが、オート戦闘の安定調整が行われることを期待します。

カメラ位置によっては柱がジャマとなり、味方の攻撃演出も隠すのが難点。

また、バトルでキャラ付近に遮蔽物があると、敵味方のユニットが隠れる場面があります。

カメラ位置の調整は可能なものの、遮蔽物を透過する機能があれば遊びやすくなりそうな印象を受けます。

遮蔽物が敵ユニットの位置を見落とす原因にもなり、味方のスキル演出まで隠してしまうのが残念です。

総評レビュー・総合評価

「ジョジョの奇妙な冒険 オラオラオーバードライブ」はアニメシリーズを追う冒険モードと、戦略性の高いタクティカルバトルが遊べる作品です。

味方にも攻撃判定が発生するバトルの難易度が好みで、能力を引き出す豊富な育成の数々にもやりがいを感じられます。

ジョショシリーズやターン制タクティカルバトルが好きな方は、ぜひ遊んでみてください。