いつかに散る花をじっくり遊んで徹底レビュー！

いつかに散る花の遊び方や序盤攻略、特徴と魅力をレビュー

選択肢を選んで切ないストーリーを繋いでいくアドベンチャー・ノベルゲーム「いつかに散る花」は、体力値による行動制限がない、隙間時間にも手軽に楽しめるアプリです。

恋人との結婚を５日後に控えた主人公の「亮太」となってゲームを進めていく「いつかに散る花」では、幼い時に亡くなった幼馴染み「ミヤ」のお墓参りのシーンから始まります。

ストーリーはSNSアプリのような画面で進行し、セリフ以外のモノローグなども読みやすくなっているのが特徴です。

ストーリーは画面下部のボタンをタップして進めていくことになります。

物語が進むと展開に応じて選択肢が登場し、選んだ選択肢によってシナリオが分岐していくようになっています。

また、選択肢の内容に合わせて画面上部の「BIORHYTHM」メーターが変動し、この数値によってシナリオの分岐先が決定することもあります。

選択肢の分岐によってシナリオが変化するため、エンディングの種類も複数用意されています。

初回プレイでベストエンディングを迎えるのは少し難しいため、周回プレイが前提となっていますが、この「いつかに散る花」では、ストーリーを開放するためのミニゲームや体力値による行動制限もないため、自分のタイミングで読み進められるのが嬉しいところです。

また、シナリオの展開に合わせたキャラクターのイラストが登場することもあります。

可愛らしいタッチが特徴的なイラストですが、BADエンディングなどで表示されるイラストはほの暗い雰囲気で描かれており、通常のイラストとのギャップを比較してみるのもいいかもしれません。

マルチエンディングとなっている「いつかに散る花」ですが、シナリオ分岐は分岐マップにも記録されており、分岐マップからの再プレイができるのも特徴です。

また、分岐マップは最初からエンディングのナンバーも表示されているので、エンディングをコンプリートしたい場合は分岐マップを活用するのがオススメです。

シナリオでは、恋人の「愛梨」と、亡くなった幼馴染みに似ている女性の２人がキーパーソンとなり、ストーリーが進行していきます。

「いつかに散る花」では、分岐の選択肢もこの２人に関わるものが多くなっているのですが、展開によっては２人のどちらか片方を選ばなければならないような選択肢も登場します。

ベストエンディングを目指す場合、恋人の愛梨を気遣う選択肢を中心に選ぶことになると思いますが、恋人だけを優先しているとBADエンディングを迎えてしまうこともあるのが特徴です。

難しい場合はさまざまな分岐を試して、各BADエンディングの内容からベストな未来を推察して選択肢を選んでみるといいと思います。

切ないストーリーが綴られる「いつかに散る花」ですが、ボリュームのあるシナリオながらテキストが読みやすく工夫されており、テンポよくエンディングまで進めることができるのが印象的でした。

シナリオだけに没頭できるシステムになっているので、手軽に小説を読みたい時にも楽しめるゲームになっていると思います。

恋愛系の物語や、泣けるストーリーが好きな方にオススメしたいアプリの一つです。