生贄は男の娘でした。をじっくり遊んで徹底レビュー！

生贄は男の娘でした。の遊び方や序盤攻略、特徴と魅力をレビュー

「生贄は男の娘でした。」は、山神の生贄である男の娘を連れ、逃げて救い出す放置系サバイバルゲームです。最初は友達の山本との肝試しで木々の生い茂る峠から物語が始まります。この当たりで白い霧が出て行方不明者が続出している、なんて怖い話をして盛り上げる山本、盛り下げ上手です。

さんざん怖い話をしておきながらペアがいるらしく、そちらのほうへ行ってしまう山本、恐ろしいやつです。主人公の悠馬にはペアがいないため、一人で肝試しをするはめになります。数合わせくらいしとけよと愚痴る悠馬ですが、山本から教えてもらっていた方向へ進んでいると、先ほど話していた白い霧が立ち込めてきました。すると、何かが飛び出してきました。なんと、それは巫女でした！

巫女は、悠馬にぶつかり倒れます。その際に悠馬は、「本来ない場所に何かがある」とこの巫女に違和感を感じます。巫女は村の人じゃない、と驚きますが、悠馬は違うことに驚いています。巫女に「君は男の子？」と問うと、巫女は「そうだけど？」と返してきました。お互いにパニックな感じが伝わってきますね。すると、凄まじい咆哮が聞こえます。巫女は「今すぐここから離れて、山神がやってくる」と伝えますが時既に遅しで、山神がこちらへ向かってきます。悠馬は巫女の手を引き、山神から逃げます。

ここでゲームが始まります。かなり、ストーリーがぎっしり詰まっていて物語を読み進めるタイプのゲームにも近いものを感じます。中央付近に表示されているゲージの左端のドクロマークが山神です。こちらに向かって追いかけてきます。赤いのが悠馬たちで現在地です。進むを押すと右端へ向かって進んでいきますが、体力が減ってしまいます。なので、放置して体力を回復しつつ、進んでいくけれども、山神が追いつく前にはゴールしないといけません。

無事、山神から逃げ切るとどういったことが起こっているのか、話の概要が分かります。巫女の名前は静といい、山神の生贄であると言います。怒っている山神をおさめるには生贄が必要で、そうでなければ村人が殺されてしまうようです。悠馬は納得がいかないようですが、静はそれが自分の役割だと言います。あまり時間はないけど出口までは案内する、という言葉に悠馬は沈黙を返します。悠馬はどういった行動を取るのでしょうか。

エンディングは二つあり、クリアしても何度も遊べるようです。一度クリアした話でも、思い出という項目でストーリーを見直すこともできます。ちなみに、ところどころで綺麗な一枚絵が出てきたりしますので、それを見るのも楽しみのひとつになりそうです。

「生贄は男の娘でした。」は、放置系のゲームでも珍しい部類で、ストーリーがメインといった感じのゲームです。エンディングも分岐していたり、作業っぽくならないゲーム性もとてもいいですね。個人的には、山本がどこで何してるのかが非常に気になります。男の娘を愛でるのが好きな人や、読み物系が好きな人には「生贄は男の娘でした。」オススメです！