きみの夢をみているをじっくり遊んで徹底レビュー！

きみの夢をみているの遊び方や序盤攻略、特徴と魅力をレビュー

「きみの夢をみている」は行動選択により物語が変化するマルチエンディング型のノベルゲームです。

プレイヤーは主人公の目線となり、ともに非日常の生活を体験する事が出来ます。

主人公は市川優人という高校生で、プレイヤーは彼となり物語を進めていく事になります。

主人公はいつの頃からか普通の夢を見なくなり、代わりにアイリという少女が現れる夢を毎日見るようになっていました。

アイリとの世界は美しく主人公優人にとって夢の中でアイリと過ごす時間こそ大切な物になり、徐々に夢を見る事がメインの生活になっている優人。

現実の生活は彼にとっては汚れた嘘ばかりの世界に見えていたのです。

現実世界をおろそかにする優人を見てアイリはこのままでいいのかと考えます。

アイリは自分が誰なのか分からないようで、だからこそ、不確かな存在の自分が優人を縛っていいのか考え、もっと優人が現実世界へ目を向けるよう「青春計画」を始めます。

このゲームの素晴らしい所は何より音楽の美しさと背景の美しさだと思います。

繊細でリアルな背景と、ピアノの綺麗な旋律で、どこか閉鎖的な美しい世界をより近くに感じる事が出来るのが、大きな魅力だと思います。

登場人物はアイリの他に中学時代からの腐れ縁で、今は家族ぐるみで仲よくしてくれる幼馴染の園田理子と、クールで人付き合いの苦手なクラスメイトの立花秋穂の二人がいます。

他の登場人物はシルエットなどで登場する事もあります。

夢こそが自分の帰る場所だと考える優人ですが、学校生活で様々な事を体験し、園田理子や立花秋穂と仲を深めて行く事で、少しづつ心の変化を感じる事もあります。

また、時折出る選択肢を選ぶ事でエンディングは分岐して行きます。

想像を超える展開と新事実で物語を進めるほど、夢中になってプレイしてしまう内容になっています。

消えそうな夢の中のアイリや、現実世界に現れたアイリなど、そうだったのかと驚きを隠せない展開に寝る間も忘れてプレイしてしまいました。

「きみの夢をみている」は現実に絶望した少年と、自分を忘れてしまった少女、少年に思いを寄せる幼馴染と、悩みを抱えた孤独なクラスメイトがおりなす、ほろ苦く心が揺さぶられるひと夏の物語になっています。

まるで映画をみている気分で読み進められるので、小説が好きな方にオススメのゲームとなっています。

ぜひ一度プレイしてみて下さい。