タケシとヒロシをじっくり遊んで徹底レビュー！

ゲームの敵役となった兄が弟の操作する勇者をこっそり勝たせてあげるゲーム

「タケシとヒロシ」は、ゲームの敵役となってモンスターを配置し、勇者を勝たせてあげるアドベンチャーゲームアプリです。

クレイアニメーションのようなCGが特徴的で、どこか懐かしさを感じる作品でした。

熾烈な戦いを演出しながらも必ず勇者を勝たせるというゲームシステムが独特で面白かったです。

未完成のゲームの敵役

14歳の兄「タケシ」は、病気がちの幼い弟「ヒロシ」を元気付けるために自作のゲーム「マイティ・ウォーリアー」をプレイさせます。

とはいえゲームはまだ完成しておらず、「タケシ」がこっそりと敵モンスターを操作して「ヒロシ」を楽しませることにしました。

プレイヤーは「タケシ」となって、「ヒロシ」を最大限楽しませるために、ゲームオーバーにならないギリギリの戦いを演出していきます。

ヒロシをとことん楽しませる

プレイヤーはモンスターを配置して勇者にダメージを与えていきます。

勇者のHPがギリギリになるほど「ヒロシ」のドキドキが上昇し、たのしさが増えていきます。

5ラウンド終了までにたのしさの数値が目標を超えるとステージクリアです。

たのしさが足りなかったり、勇者が敗北するとゲームオーバーになるので注意が必要です。

勇者が負けそうだと感じたら、次の攻撃を必ず回避するドッジや、攻撃力3倍のダメージを与えるクリティカルを勇者に付与して、こっそりと勇者をアシストしましょう。

プレイ動画

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モンスターの能力を活かした配置で勇者を追い詰めていくのが面白い

個性的なモンスターを仕掛ける

バトルでは様々なモンスターを選択して勇者に送り込んでいきます。

低めの体力にやや強めの攻撃力持つ「スライム」、攻撃力が低い代わりに防御力が高い「ナーガ」、ちからを溜めて大ダメージを与える「オーク」など、個性的な能力を持つモンスターが多数登場します。

勇者はモンスターを前から順番に倒していくので、モンスターの配置順が重要になっています。

配置順を工夫しよう

低耐久で高威力な矢を放つ「スケルトン」を、防御力の高い盾役の「ナーガ」の後ろに配置するといった配置の工夫が大事です。

勇者はモンスターを倒すとレベルアップして強くなるので、様子を見ながらモンスターの数や種類を増やすとドキドキを上げやすいです。

使用難度は高めですが、死亡時に敵味方関係なくダメージを負わせる「グリーンスライム」は使っていて面白かったです。

プレイ動画

事前予約中のタイトル！

二人の兄弟とその周囲の人物たちとの心温まる物語が楽しめる

現実世界の出来事が影響

「タケシ」が新たなモンスターをデザインするのに、身に起こった出来事をヒントにするなど現実世界が影響しているのも面白いです。

「少し気に食わないやつ」をモンスター化するなんていう中学生らしい一面があるのも親しみやすくていいですね。

タケシの成長を描く物語

弟を喜ばせるために頑張る「タケシ」の前に、同じくゲームクリエイターである「ヨースケ」が転校してきます。

「ヨースケ」が開発したゲームの方がクオリティが高く、ゲーム製作に自信を持っていた「タケシ」のプライドが傷つきます。

後日「タケシ」はゲームのプログラミングでつまずいてしまい、弟を喜ばすには「ヨースケ」の協力が必要不可欠だという事実と、「ヨースケ」にだけは頼りたくないという感情との葛藤に苦しみます。

病気がちな「ヒロシ」と弟のために頑張る「タケシ」の物語がどういった結末を迎えるのか、ぜひプレイして見届けてみてください。

「タケシとヒロシ」は、ゲームの敵役となってモンスターを繰り出し、病気がちな弟が操る勇者を勝たせてあげるアドベンチャーゲームです。

ゲームは全7章とそこまでボリュームはありませんでしたが、物語は後腐れなく完結するのでスッキリとゲームを終えられました。