ADV レイジングループをじっくり遊んで徹底レビュー！

ADV レイジングループの遊び方や序盤攻略、特徴と魅力をレビュー

人狼ゲームを基にした「レイジングループ」は、スリリングな展開やホラー要素が含まれたアドベンチャーゲームです。

「レイジングループ」をプレイするにあたって注意しておきたい点は、物語の展開上、ほぼ必ずと言っていいほど登場人物が死んでしまう部分です。

ゲーム冒頭でも注意が入るようになっていますが、この「レイジングループ」では死体や死に様に関しての記述が細かく記されているので、そういった痛々しい表現が苦手な場合は、必ず事前に「残酷表現」をOFFにしておきましょう。

「レイジングループ」の主人公である「房石陽明」は、ひょんなことから一風変わった集落へと迷い込んでしまいます。

「昔ながらの風習」や「神様への信仰」など、陽明には受け入れがたい掟が存在するこの集落では、陽明のようなよそ者に対してとても排他的です。

仕方なく陽明は早々に集落を出ようと準備していたのですが、その日の内に「異変」は起こります。

訳も分からないままその「異変」に巻き込まれていく陽明は、結果的に「死」を迎えることになります。

「レイジングループ」では、選択肢によるストーリー分岐が多数あります。

この選択肢のいくつかは「鍵」によってロックされているのですが、このロックを解錠するために必要なのが「陽明の死」による「体験記憶」です。

陽明が死んでしまう特定の選択肢から知り得た情報から、陽明の死を回避するための選択肢が得られ、まだ見ぬストーリーへの選択肢を得ることができるようになっています。

このため「レイジングループ」では、選択肢のロック解除のためにたくさんのBADエンドを見ることになります。

そして、このゲームの面白い部分は、陽明がきちんと「自分が死んだことにより記憶を持ち越している」ことに気付き、また、それがストーリー中に大きく関わってくるという点だと思います。

アドベンチャーゲーム特有のフラグ回収などの「システム」を「シナリオ」の中に上手く組み込んでいるので、選択肢のロック解除に作業感を感じないのはプレイヤーにとっては嬉しいところです。

陽明が生きている状態でストーリー中に殺人が発生すると、「宴」と称される儀式で「おおかみ様」を探し出し「処刑する」話し合いを設けることになります。

この「宴」が基となった人狼ゲームにあたる部分になるのですが、人狼ゲームを知らなくても十分に楽しめるようになっています。

また、画面下の「CHART」をタップすると「シナリオチャート」が表示されます。

「レイジングループ」はとてもボリュームのあるシナリオとなっており、一度見たシナリオ部分や選択肢部分はいつでもジャンプできるようになっているので、選択肢のロック解除を行った際はシナリオチャートを活用するのがオススメです。

人狼ゲームを基盤にしている「レイジングループ」ですが、人狼ゲームを知らないプレイヤーには得体の知れない恐怖感を、人狼ゲームを知っているプレイヤーには「知っているからこそ」のハラハラする展開を楽しめるストーリーになっていると思います。

開始直後の選択肢からロックされている点も含めて、とても緻密に伏線を張られており、ストーリーと相まって気の抜けない展開が続くゲームです。

ミステリー要素やホラー要素も含まれているので、謎解きアドベンチャーゲームが好きな人や、ホラーゲームが好きな人にオススメしたい作品の一つです。