セカイノミカタをじっくり遊んで徹底レビュー！

セカイノミカタの遊び方や序盤攻略、特徴と魅力をレビュー

「セカイノミカタ」は、ミステリー系のサウンドノベルです。

一般的なサウンドノベルでは選択肢によってストーリーが変化したり、エンディングがいくつも用意されていたりというのが普通だと思いますが、「セカイノミカタ」は選択肢の無い一本道ストーリーです。

その点だけ見るとゲーム性というものは無いのですが、その分練られたストーリーに思わず引き込まれてしまいます。

オムニバス形式となっています。

誕生日には美味しい紅茶を飲めという、死んだ姉の言いつけを守る主人公の少女、新山直（にいやますなお）、直が喫茶店クルーズに入るところからストーリーは始まります。

サウンドノベルにはよくあることですが、このゲームでも背景に実写を使っています。

喫茶店にいたのは、ユーモア溢れる優しいオーナーと、男とは思えない美しい顔立ちの少年、法条宝（ほうじょうたから）です。

宝と初対面の直ですが、宝の方は直のことを知っているようです。

なお、実際には直の姉の方を知っていて、それと見間違えただけでした。

ちなみに、過去に起きたマンホール爆破騒動という事件の犯人を捕まえたのが、直の姉でした。

なぜ捕まえることが出来たのかというと、直の姉には未来を見るという能力があったためです。

その力で事件の犯人を捕まえたことがあるのですが、そんな姉が3年前の大震災で津波に巻き込まれて死んでしまいました。

なぜ未来が見えるはずの姉が事故死などをしてしまったのか、それがこのゲームのストーリーの一つの謎となってきます。

平和な時間が流れる喫茶店の中で、一つの事件がテレビで報道されます。

政治家がバラバラにされて殺されたという事件です。

平和パートに少し退屈してきた人も、このあたりから「おっ」と思えるかもしれませんね。

サウンドノベルはやはりこういう不穏な空気が流れてこそ面白くなると私は思います。

これは当然ストーリーの重要な事件となってきます。

この3人以外にも後々様々なキャラクター達が登場します。

いずれも個性的なキャラクターで、ストーリーに関わってきます。

前述したように、「セカイノミカタ」では選択肢を選んでエンディングを目指したり、バッドエンドを集めたりといった要素はないので、純粋にストーリーを追っていくことができます。

ゲーム途中でキャスト紹介とアニメーションが流れます。

ここで終わりではないのですが、文字を読むだけだったので箸休めになりますね。

そしてゲームクリア後は、本編で消化不良に終わってしまった部分がおまけストーリーとして読むことが出来ます。

その真実編を読んでこそこのゲームは真の終わりを迎えます。

最初から最後までとにかく引き込まれるストーリーです。

完全無料で楽しめるのでぜひ多くの人にやっていただきたいですね。