冒険の書は消えました。をじっくり遊んで徹底レビュー！

冒険の書は消えました。の遊び方や序盤攻略、特徴と魅力をレビュー

「冒険の書は消えました。」は、「おきのどくですが ぼうけんのしょは きえてしまいました」、そんな一言にトラウマを残す大人たちに向けたユーモア系RPGです。

「冒険の書は消えました。」は、自分の「冒険の書」が消えてしまったが、またダンジョンに潜ったりしたくなかったため、「他人の冒険の書」を奪って先に進むことにしたと言う、今までに聞いたこともないあらすじからはじまります。

とはいえ、主人公の勇者は冒険の書が消えてレベル1になってしまっているため、他人から冒険の書を奪うことすら一苦労です。レベルひと桁台の勇者と戦ってもこのありさまです。バトルは「たたかう」を選ぶことで進行し、こちらの攻撃3回ほどに対して1回敵勇者も攻撃してきます。

ただし、主人公はルール違反を志したからなのか、実はすでに一度クリア済みだったのか、前にゲームオーバーになった時のレベルに応じて「基本ステータス」が強化される「つよくてニューゲーム」の力を持っていました。

つよくてニューゲームは、レベル1でゲームオーバーになった場合にも適用されるので、「敵が強すぎる」と感じる人は、レベルの高い勇者にわざと挑んで瞬殺され、基本ステータスを上げていきましょう。最初の勇者なら、レベル1でゲームオーバーした直後でも十分倒せます。無事勝利して冒険の書を奪えば、その勇者のレベルを奪って次のステージへと進んでいきましょう。

ときおり発生する「渾身の一撃」が連続発生すれば、一段階格上の的でも倒せてしまうこともあります。また、敵からはいつでも逃げることができますので、運試しに挑戦してみるのもいいかもしれません。

勇者らしからぬ行いをした主人公は、なんと冒険の書を奪う「データ泥棒」として指名手配されてしまいます。「そんなことどうでもいい」とばかりに他人のレベルを奪って突き進む主人公はもはや勇者ではなく悪人そのものですね。それとも、勇者なんてそのくらい逞しくないとやっていられないのかもしれません。

これらのストーリーは「きろくのページ」からいつでも閲覧できます。往年のRPGファンであればニヤリとできるネタが随所に散りばめられていますので、たまには前のステージに立ち返って思い返してみるのもいいでしょう。

レベル20前後でつよくてニューゲームすると、レベル１でニューゲームした時の10倍近いステータスがゲットできることもあります。レベルアップすればするだけ上を目指すことができます。基本的に後戻りはできないシステムなので、どんどん先に進んではゲームオーバーでニューゲームしながら、さらなる先を目指しましょう。

なお、主人公の死因が毎回ひどくて面白いです。冷たい目で見られて死亡、あくびをされて死亡など、ユニークな死因が用意されています。細かいところまでこだわっているせいで、次の戦闘が楽しみで仕方ない作品となっています。