いつ死にますかをじっくり遊んで徹底レビュー！

いつ死にますかの遊び方や序盤攻略、特徴と魅力をレビュー

「いつ死にますか」は、ホラー描写の多い心霊体験ストーリーを楽しめる、サウンドノベル型アドベンチャーゲームです。

背景イラストはシンプルですが、そのシンプルさの中に描かれる心霊描写が常に恐怖を与えてきます。

主人公は一人の少女、両親を亡くしたショックでふさぎこんでいましたが、転校先でできた新しい友人たちによって明るさを取り戻します。

そして夏休みのある日、友人たちと肝試しに訪れた夜の学校で恐ろしい体験をすることになります。

主人公の少女と、友人のマナと亜矢子、陽平に慎太郎、5人で挑む肝試しには本当の目的がありました。

それは「噂」の確認です。

「8月1日に開かずの教室で儀式をすると、女の子の幽霊が現れて何でも願いをかなえてくれる。

」という儀式を行うために5人は夜の学校に忍び込みます。

でも、それは「生贄」を捧げなければならない呪いの儀式でした。

未来への願望を願う5人に降りかかるのは、願いをかなえる何かではなく、未来を奪うナニカです。

恐怖を感じながらもストーリーを進めていくと、2択・3択の選択肢が出てきます。

あなたの選択次第で主人公の「いつ死にますか」が決まってきます。

章が進むごとに増えていく選択肢は、死への描写の恐ろしさに震えさせてくれるとともに、死の回避への冒険心を掻き立ててきます。

「いつ死にますか」は、ストーリーを読み進めていく中でバイブレーション機能によって驚かされる上に、音による恐怖も与えてきます。

悲鳴や、うごめく何かの音、急に鳴り始める携帯電話の音など、リアリティある音はかなりの気持悪さです。

怖さに耐えられない場合は音を消してプレイすることをオススメします。

画像による心霊描写が多いので、音楽が無くても十分な恐怖を感じられます。

「いつ死にますか」において、ストーリー分岐は「死」を意味します。

「死」の選択を回避しつつストーリーを読み進めるのが「いつ死にますか」の目的ではありますが、「死」のルートだったらどのような話が展開していたのかが気になる場合は、分岐点に戻って全ての選択肢を埋めていくことも可能です。

エンディングを目指して進めては見るものの、「いつ死にますか」ではタイトルのとおり本当によく「死」ねます。

主人公自らの「死」が多いのはもちろん、友人たちもまた同じ儀式から「呪われている」のです。

携帯に届く「いつ死にますか」のメール、死が連鎖を招いていくのか、メールが届くと逃れられない「死」がまっているのです。

日本らしい心霊描写の恐怖が襲ってくる「いつ死にますか」は、ホラー好きならばはずせない作品になっています。

サウンドノベルのお手軽さでどこまでの恐怖が感じられるのか、ぜひ音を出して体験してみてください。