千里の棋譜をじっくり遊んで徹底レビュー！

千里の棋譜の遊び方や序盤攻略、特徴と魅力をレビュー

「千里の棋譜」は、将棋とミステリーという二つの要素が合わさった、珍しい組み合わせの謎解きゲームです。

ミステリーが好きな方、将棋が好きな方はもちろんですが、将棋に詳しくない方でも楽しめるような内容になっています。

物語は、主人公の歩未が将棋連盟会長の別宅に幼なじみである長野三段を通じて取材しに行くところから始まります。

会長宅のチャイムを鳴らしても誰も出ないので家の中に入ると、荒らされた部屋の中に会長が倒れています。

ゲームは、基本的にテキストと選択肢の二つで進行しますので、難しい操作は必要ありません。

選択肢が複数あり、それを選ぶことによって物語が進んでいきます。

一度既に調べたものでも、もう一度調べると違った選択肢が出現することがあるようです。

なんとこの「千里の棋譜」、現実の棋士である高橋道雄九段の許可と台詞監修のもと、高橋道雄九段ご本人が作品に出演されております。

プレイ中どことなく感じた将棋に対しての本格的な雰囲気はこのためかもしれません。

会長は警察や救急を呼ぶことを拒み、長野三段は高橋九段に連絡を取るよう言われます。

高橋九段もこうなることを想定していたようで、何やら怪しいですね。

その後、会長は病院へ運ばれ一命を取り留めます。

ここから謎は深まっていき、事態は一変します。

私はこのあたりから完全に時間を忘れて話にのめり込んでしまいました。

このゲームの謎解きの一つである詰め将棋では、将棋に詳しくない方は「無理」の選択肢で物語を進行させることができます。

このシステムは世界観を壊すことなく先へ進めることが出来たので、将棋にあまり詳しくない私としては大変ありがたかったです。

なお、開始時の質問に1か2で答えると将棋用語が難しいシーンを省略できる「シーン省略機能」というものを表示させるか選択できます。

ミステリーなどにありがちな話の展開についていけず、ややこしくなってしまった時や、多数の人物が登場して誰が誰かこんがらがってしまっても「目的のまとめ」「用語と人物」など、親切な設計となっているため、安心して謎解きを進めることができます。

この項目のおかげで将棋用語が少し分かるようになりました。

将棋とミステリー、この二つが交差して作り出される新しい魅力と譜面に隠された深い謎、操作もシンプルで分かりやすく、親切な機能のおかげで初心者でもやりやすいゲームになっています。

あなたも、「千里の棋譜」の世界観にのめり込んでみてはいかがでしょうか。