MARS RED～彼ハ誰時ノ詩～をじっくり遊んで徹底レビュー！

大正時代を舞台にヴァンパイアの苦悩と成長を描いたアドベンチャーゲーム

「MARS RED～彼ハ誰時ノ詩～」は、ヴァンパイアたちが苦悩しながらも生き抜くさまを描いたADVゲームアプリです。

丁寧に描かれたグラフィックや基本無料ながらもボイスもたっぷり使用されていて、感情移入できるアプリでした。

オリジナルストーリーが魅力

「MARS RED」はもともと音楽朗読劇を原作として、コミックやアニメへも展開している人気作品です。

本作では原作者の藤沢文翁氏が書き下ろした新作ストーリーを楽しめます。

ゲームは章仕立てで、小説のようにテキストを読みながらストーリーを進めます。

原作ファンならずとも、その独特の世界観や個性的な登場人物が魅力的に映ることでしょう。

本作では「結城八房」というゲームオリジナルのキャラクターが主人公となります。

ある日の事件を境に、望まず突如ヴァンパイアとなり、苦悩しながらも成長するストーリーが楽しめます。

チケット消費で進む

ストーリーを読むとチケットを一枚消費し、すべてなくなるとその日はそれ以上読み進めることができません。

毎日午前5時にチケットが配給されるので、少しずつストーリーを楽しみましょう。

全てチケット消費してしまうとその日はそれ以上メインストーリーは進めなくなるものの、あまり不満ではありません。

ストーリーのボリュームも多めに感じること、さらにテキスト自体が面白いので、充足感があります。

プレイ動画

関連ジャンル

本編以外にキャラクター毎のストーリーも収録。原作ファンには嬉しい

読み応え十分

本作にはメインストーリー以外にも、登場人物のサブストーリー的なものも実装しています。

特に登場人物の「つぶやき」はキャラクターの内面も知れて、ストーリーに深みを与えます。

さらにガチャからは追加ストーリーを手に入れることも可能でした。

期間限定でメインストーリーとは異なるストーリーが配信されることもあるので、要チェックです。

分岐でストーリーに変化

ストーリー中、主人公の回答に選択肢が出ることがあります。

どちらを選んでも特にメインの話に影響は出ませんが、セリフや相手の応対が変化します。

章の最後にも分岐がありますが、こちらは選択した内容によってはゲームオーバー（バッドエンド）になります。

バッドエンドのストーリーはチケットを消費しないので、気になる方はわざと選択を外してみるのもいいかもしれません。

事前予約中のタイトル！

様々な試練を葛藤しながらも乗り越えていく主人公の成長が楽しみ

最初はやきもきする

主人公の八房はヴァンパイアになったことで悲観的であり、ストーリー序盤はつまらない男に映るかもしれません。

しかし話を進めるにつれ徐々に成長し、ヴァンパイアの特殊能力を使い活躍していく様子が見れます。

彼の周りの仲間も、飛躍的に成長する姿を見て徐々に心を開いていきます。

筆者もそうですが、主人公が徐々に成長するストーリーは王道ながらも胸が熱くなるものです。

主人公以外のキャラクターもしっかり立っていて、それぞれがストーリーの中心となる場面もあります。

今後もストーリーを追加配信していくとのことで、先が楽しみで仕方ありません。

アイテムの使い道が肝心

一点だけ気になったのが、アイテムやコインがあるものの、どういう使い道があるのか理解しづらい点です。

様々なストーリーの解放のため、色々なアイテムを獲得、消費してプレイヤーの手数を増やす方式となっていました。

正直なところこういうものは全て一緒なので、統一してもいいのではないかと感じます。

「MARS RED～彼ハ誰時ノ詩～」は、通称「マズレ」のオリジナルストーリーが楽しめるADVゲームアプリです。

純粋にテキストゲームとしても重厚なストーリーが展開されているので、原作を知らずとも楽しめました。

アプリで原作に興味を持った方は、ぜひコミックやアニメもチェックしてみてはいかがでしょうか。